産後ダイエットに理想的な期間とは?失敗しない方法
妊娠中に思った以上に太ってしまい、「妊娠前の体型に戻りたい!」「出産したらダイエットしよう!」と意気込むママさんは多いのではないでしょうか?
しかし産後は食欲が増加したり、慣れない育児によるストレスなどでなかなか痩せることができないといった話をよく聞きます。
産後ダイエットするのに適した期間や方法はあるのでしょうか?
この記事では、そんなママさんの疑問を解決すべく、産後ダイエットの理想的な期間や方法をご紹介します。
この記事を読むことで、正しくスムーズに産後ダイエットを行うことができますよ。
産後ダイエットはいつからするべき?
出産は「鼻からスイカ」と例えられるほど壮絶です。
そのため、産後は日常生活もままならないものです。
出産を終え、「さあ、ダイエット!」と焦る気持ちはわかりますが、産後ダイエットはスタートする時期を間違えては赤ちゃんの成長に悪影響を与える可能性もあるため危険です。
正しい時期を知り、正しい方法で産後ダイエットを始めましょう。
産後1ヶ月はダイエットを避けよう
一般的に産後6~8週間は「産褥期」と呼ばれ、疲れや痛みが続く時期でもあるので、最低でも産後1ヶ月間はゆっくりと体を休ませる必要があります。
早く元の体型に戻したいという気持ちから無理にダイエットを始めようとすると、睡眠不足に加えさまざまな体調不良を起こしてしまう恐れがあります。
まずは赤ちゃんとの生活に慣れることが大切です。
理想は産後2ヶ月以降から
産後1ヶ月が過ぎ、1ヶ月検診の際に母体が順調に回復していることが確認できれば、ダイエットを始めても問題ないでしょう。
ただし、授乳中は激しい運動はNGです。
ご自身の体調と相談した上で無理せず始めるように注意しましょう。
産後6ヶ月までが勝負!「ボディリターン期」とは?
産後6ヶ月間は「ボディリターン期」と呼ばれ、ダイエット効果を得やすい時期と言われています。
この期間は体が妊娠前の状態に戻ろうとしているので、産後ダイエットを考えているママさんはねらい目の時期といえます。
産後ダイエットに食事制限は必要?
「ダイエット」と聞くと食事制限を意識する人は多いのではないでしょうか?
もちろん食事制限も代表的なダイエット方法といえますが、産後ダイエットの際の過度な食事制限は母乳に悪影響を与える恐れもあります。
あくまで赤ちゃんの成長を第一優先として、正しい食生活をおくることを意識しましょう。
授乳中の食事制限は危険!
ママさんの栄養は授乳によって母乳として奪われるため、食事制限をすると当然栄養不足になってしまいます。
授乳中の食事制限は他にも母乳が出にくくなる・詰まってしまう・ストレスが溜まってしまう・痩せにくい体質を作ってしまうといったたくさんの大きなデメリットも生まれるため、おすすめはできません。
授乳中は食事制限をしなくてもバランスの良い食生活をおくることで自然と痩せていくので、しっかりと水分補給をして代謝アップを意識しましょう。
完全ミルク・卒乳後の食事制限は必要?
完全ミルクでの育児や卒乳後に食事制限ダイエットを考えている人もいるのではないでしょうか?
授乳期間でない場合、必要な栄養をきちんととれた正しい食事制限であれば問題ありません。
ただし、極端に炭水化物を抜いたり、3食の内の1食を抜くような食事制限は逆に太りやすい体質を作ってしまうため避けましょう。
バランスの良い食生活を!産後に必要な栄養素とは?
母乳育児や完ミ育児に限らず、バランスの良い食生活は重要です。
特に産後ママは和食中心の高タンパク低カロリーを心がけ、必要な栄養素はしっかり摂取しましょう。
産後に必要な栄養素として代表的なものは、
- 葉酸…ほうれん草・納豆・緑黄色野菜・他
- 鉄分…レバー・卵・ひじき・他
- タンパク質…肉類・魚類・他
- カルシウム…小松菜・煮干し・他
などがあげられます。
産後ダイエットに必要な運動は?
産後ダイエットに最も必要なのが運動です。
しかし、過度な運動は産後の体に負担がかかってしまうため、軽い運動から少しずつ始めていきましょう。
- 産褥体操
産後のママさんでも負担がかからない程度の軽い体操を「産褥体操」といいます。
胸式呼吸・腹式呼吸・足先の運動・頭を起こす運動など、寝た状態でもできる運動が多く、産後の疲労回復や心身のリラクゼーション効果も期待できます。
ご自身の体と相談して、ウォーミングアップのつもりで始めていきましょう。
- ウォーキング
ダイエットには有酸素運動が効果的です。
特にウォーキングは必要なものも少なく、気軽に始めることができるためおすすめです。
消費カロリーは高くはありませんが、基礎代謝を上げる効果もありますし、赤ちゃんを抱っこしながら歩くことで効果アップも期待できます。
無理のない程度に継続的に歩くことが大事ですよ。
- ストレッチ
産後に体重は戻ったけれど体型が戻らない…といったママさんの声をよく聞くことがあります。
これは出産によって骨盤が緩んだことが原因とされています。
産後に骨盤ベルトやガードルは必要ですが、あくまで「サポート」程度のものなので、日々のストレッチによって骨盤を正しい位置に戻すことが大切です。
骨盤まわりや前ももをローラーでほぐしたり、お尻締めや片足あげなどの運動は寝た状態でもできるので、気軽に始めることができます。
また、YouTubeなどを利用してのヨガなども効果的で、楽しく行うことができますよ。
- 筋トレ
筋トレは、自宅で赤ちゃんがいる状況の中でも行うことができるのでおすすめです。
残念ながら、筋肉は妊娠・出産によって衰えてしまうもの。
赤ちゃんの成長にともない腹直筋が引き伸ばされることによって弱ってしまうため、ぽっこりお腹になりやすいのです。
筋トレで骨盤底筋を鍛えることによって骨盤は安定します。
いきなり腹筋のトレーニングから始めてしまうと負担が大きくなってしまうので、まずは立つときや座るときにお腹の筋肉を意識したり、自宅でお尻歩きをするなど、お手軽な筋トレから始めましょう。
やってはいけない産後ダイエット
産後ダイエットの中には、逆効果になってしまうダイエット法もあります。
正しいダイエットに成功するためには、まずやってはいけないダイエット法を把握しておくことも重要です。
- ファスティング
断食をすることで消化器官を休め、体内のデトックスやダイエット効果が期待できるファスティング。
多くのダイエッターの中でも代表的なダイエット方法といえますが、産後は体内のホルモンバランスが乱れているため、ママさんの栄養状態が回復する前のファスティングはおすすめできません。
ファスティングを行うことで頭痛や貧血、食べれないことによるストレスを引き起こす危険性もあり、ただでさえ慣れない育児でストレスを感じやすいママさんは避ける必要があります。
体調不良によって育児への悪影響も考えられるため、産後はキッチリ食事をとるようにしましょう。
- 過度な糖質制限
糖質の過剰摂取は乳腺炎や母乳の出が悪くなるといった悪影響も考えられるため、適度な糖質制限は産後ダイエットとしておすすめです 。
しかし、過度な糖質制限はストレスを溜めてしまい、エネルギーが不足してしまいます。
糖質制限を行うのであれば、夜だけ炭水化物を抜くだけでも充分効果があるため、やりすぎには注意しましょう
- 過度なカロリー制限
ダイエットにはカロリー制限も重要です。
しかし、過度なカロリー制限をすると母乳の出が悪くなる・疲れやすくなる・生理不順になる・痩せにくくなるといった体に悪影響を及ぼすことになります。
カロリー制限をするのであればまずは正しいカロリー計算を把握することを心がけましょう。
セルフエステはいつから使用できる?
当社のセルフエステは、妊娠中のお客様のご利用はお断りしております。
産後ですと最低でも床上げまではお待ち頂きます。デリケートゾーンの治り具合、産褥期というのは一人一人違います。
特に大事にはなってなくても1年近く傷が痛み普通に座ることができなかったという人もいますから、一定期間を過ぎても自分の体調をよく考えましょう。
また、授乳している間もキャビテーションはNGです。母乳を与える場合は断乳後まで待ちましょう。
産後ダイエットは「楽しく毎日できる」ことが大事
食事制限も運動も、タイミングを誤ってしまったり、やりすぎてしまうことで逆効果であることを理解していただけましたでしょうか?
妊娠前の体型が大きく崩れてしまったママさんは特に焦ってしまうかもしれませんが、無理なダイエットはなにも良いことがありません。
心豊かに毎日継続できるダイエットを心がけて、育児も産後ケアも楽しむことが大切です。